和男さんと無言のまま、暫く見つめ合った、でも……そこには愛のかけらも見えなくて……
さっきから持ってるお弁当が重い、
愛のない視線に、手の力が、全身の力が抜けていく感じがして……
冷めた目で私を睨んでる和男さん。
涙が溢れてきて……和男さんの顔が曇って見えないよ。
「もうちょっと大人かと思うた……
今さっき電話に出たのは、家内や、会社の会計を任してる……
せやから、こんな事されたら困るんや、
取り敢えずまた連絡するから、今日は今すぐに帰ってくれ。
今度こんな事したら、もう二度と会えへんぞ、わかったな? 」