長い一週間が終わり、また月曜日になった。

いつもの通り、私は鍵を開け、開店前の準備をする。


先週の日曜から、もう8日も和男さんに会っていない。


もう限界だわ。


次の日曜まで、我慢出来ないよ。



体にお酒が入ると、余計に会いたくなる、恋しいあなた。


月曜日……夜中の2時を過ぎた、後もう少しで閉店。


その日は、かなり酔っていた、お酒で忘れたかった……
のに、飲むと尚更募るこの思い……
日曜日にキャンセルした、あなたが悪いんだわ。


深夜3時、私は店を出た、
歩きながらケータイを握り、黒田和男をアドレスから引っ張ってきた。


発信してみようか?でも、どうせ留守電でしょ?


声なんか聞ける筈がないってわかってた
……でも、何かの形で表さないと、もうじっとしてられないの、止まらないのよ、この気持ちが……。

留守電応答の声が聞こえてきて、私はメッセージを入れる。


「和男さん、私ちょっと酔ってまぁ~す♪
ねぇ~会いたいんだけど……
会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、あなたに会い」


  ピーー―――


録音オーバーになった。