5ヶ月を過ぎるまでは誰にも内緒。


おろせなくなった、その時は誰が反対しようが、この子を産める、この子に会える。


孤独な戦いは始まった……味方は、まだ物も言えない、お腹の胎児だけ。


学校の体育も出席したし、ばあちゃんには何でもない振りする為に、わざと、毎月生理がきている芝居もしていた。


「ちょっと……最近肥えてきたんと違うか?」


と直樹が言う。


「この頃、ウチ、よう食べるから……」


と、ウチは誤魔化す、もうすぐあんたはパパやで……って心の中で思いながら………。