和男さんの嘘つき……

ママとの関係……やっぱりそうだったんだ。


でも、それ以上の真実が発覚した、この店のオーナーだなんて……


正に……知らぬが仏の私。


私って、私って馬鹿みたいじゃん……
ってか、正真正銘、地上最大級の馬鹿。


図書館上がりの私が……
たった1人で足を踏み入れた場所は、出口のない迷路でした。


まるで……不思議の国のアリス状態だ。


活字、活字で学習してきた私にとって、この夜の迷路は、心臓が止まってしまうんじゃないか?
って思うくらいに、訳の分からない、先の見えない場所だった。