恋しい恋しいあなたを閉じ込めている、その扉は一向に開かなかった。
性懲りもなく、また発信した私……
やっぱり電源は切られていた。
意味不明なんですけど……。
「久美ちゃん、誰にも言うたらあかんで、
特にママに知れたら、
俺は、もう店には顔を出せなくなるからな」
黒田和男のセリフを思い出した。
「俺は昔からの客で、ママに信用されてるから、店の女に手をつけるなんて知れたら……店には行けんようになるからな」
このセリフ……って、いったい何回言われたんだろう?
それって……どうゆう意味なの?
もしかして……もしかなの?
4回抱かれた……
4回のエッチで、7回エクスタシーをくれた人、黒田和男。
体を丸めて1時間が過ぎた……
手足が冷たさを通り越し、もう感覚が麻痺してきたよ。
また1時間が過ぎた。
寒いし眠いし、身も心も凍りつく。
この自分の体、自分の物であって自分の物じゃないみたい。
和男さんの愛は、私の物であって、私の物でじゃないみたい。