黒田が話しかけてきた。
「久美ちゃん、久し振りやな? どや?
仕事は慣れてきたか?」
「はい」
3日前~あなたのその胸で、顔を埋めたじゃない?
久し振り……って、和男さんって結構、役者なんだ。
そこへママが来た。
「おっちゃん、久美子変わったと思えへん?
綺麗になったやろ?」
黒田は口角をキッと上げて、いたずら小僧のように微笑んだ。
「恋でもしてんのと違うか?」
だって……黒田は他人事みたいに言った、
私は、どうしようもなく照れてしまい、下を向くしか術がなくて……
はい、あなたの言われる通りです、私はもう、琥珀色の君にメロメロなの。
恋をすすめてくれた満月ママにもお礼が言いたいわ。
マイティーチャー、ありがとうございます……と、スチューデントは心の中で手を合わせた。
人生って、こんなにもスリリングで面白いものだなんて知らなかったよ。