お客の1人に、
何とアタシは!?
脇腹をサシミ包丁で刺されたって訳……そいつは、アタシの熱烈なファンだった客。


毎日、自分の仕事が終わると店にやって来る、寿司屋の職人だった。


研ぎたての銀色に光った凶器が、アタシの急所を突いた!!


それって、いつも魚をさばいてる包丁なんでしょ!?


アタシ、魚じゃないんだけど………。


熱いよ、痛いよ……
苦しいよ……
息が出来なくなって……いったい、何が、何が起きたのか、その時は一瞬で、よくわからなかった。



  生死の急所命中~


はい、それま~で~よ。


アタシが皆に言った、さようならは……
別の意味にと……
この世とのお別れになってしまった。