続けて母は喋り出した。



「心音と風牙くんは
ご先祖様が決めた許嫁なの…」


許嫁…?ふーん…
って …え!?!?



「許嫁!?!?先祖からって
ことは生まれた頃から
ってこと……?
風牙くんは知ってるの?」


「ええ…。風牙くんは
幼稚園から知ってたわ…

でもね…お母さんはね…
心音は自分が
好きになった人と
結ばれてほしかったの…」