そんなことを考えていると、





病室の外が騒がしくなってきた。





すると、病室のドアが開き
久隠が誰かと喋りながら
入ってくる。





「岸谷?わかる?有紗!」




そこには前よりすごく綺麗に
なった有紗が立っていた。





「あぁ!有紗。来てくれたのか。
ありがとな!」





そんなたわいない話を
していると有紗が涙ぐむ。





「心音………よ、良かったね……」





「うん………有紗ちゃん……」





つられて久隠も涙ぐんでいる。






「岸谷ー?ズズッ……
あんたが寝てる間に心音が
色んな人に狙われて
危なかったんだからー!!」





有紗が涙を拭いながら言った。