『今日はすんません長い時間。』 親父の声がする。 目を開き前を向くと、 どこかで見た家の前に居た。 『ありがとうございました。』 親父に手を引かれて 一緒にお礼を言ってる子は 小さい頃の俺だった。 何なんだ。これ。 俺の記憶…………なのか? 『うん!また来てね?風牙くん。 待ってるからね♪』 俺と親父の前には 小さな女の子と女の人がいた。 けど、女の子と女の人の 顔は霧がかかってるみたいに見えない。