「有紗………。売店でなんか買ってこい。」





「……た、竜稀?何言ってんの?」







「いーから!!早く!!」




竜稀くんがあんな顔して
怒鳴ったのは有紗ちゃんも
初めて見たのか
私達はその場を離れ売店を目指す。







「有紗……ちゃん……。
どーしよ。やっぱり私が
いちゃダメなんだよね?」





「…何言ってるの……。

違う。心音……あんたが
岸谷の側にいなきゃ
誰が側にいるのよ!!





「…でも。」





「さっきね。病院の入口で
心音を待ってるときに岸谷の
お父さんと少しだけ話したの。
岸谷、○○駅の近くで事故ったって。
その駅、心音のバイト先の近く
じゃない……………??」





「…………………。」