車が少し渋滞していたせいか、 ついたのは出発してから40分後だった。 病院の駐車場に車を止め、 急いで車を降りる。 すると。 「心音!!!」 そこには、有紗ちゃんと 竜稀くんが居た。 「あ、有紗ちゃん…竜稀くん。」 私は有紗ちゃんの元に行き 有紗ちゃんの服をギュッと 掴んだ。 「どうしよ……。有紗ちゃん。」 「大丈夫。大丈夫だから。」 そう言って有紗ちゃんも 私の右手を強く握ってくれた。 無事でいて。