そんなことを考えながらだったから
竜稀との待ち合わせ場所に
すぐ着いた。
カラオケに入り部屋に案内され、
ドアを開けると、
すごい顔をした竜稀がいた。
「どーした?その顔。」
竜稀の顔はなんか。
イラついてるような、
泣いてるような、
困ってるような、
いわゆる変な顔をしてる。
「あー?普通だけど?」
「いやいや。普通じゃねーよ?
なんかあった?」
「…………分かるのか?!
やっぱ親友だわ。そうなんだよ!
もう訳わかんねぇの。
自分が!!もーーーー、なんなんだ!?」
「いや、こっちがなんなんだ。だわ。
で?何があった?」
俺がそう聞くと詳しく説明してくれた。
「………………って事があったんだよ。
で、俺が悩んでんのは俺が有紗の
事を好きなのかどうか!」
「だから、久穏が言った様に
おまえは有紗の事が好きなんだよ!」
「なんで?」