「竜稀くーん?
大丈夫ですかー?」







「……まじかよ。俺が?
有紗を好き?あんな下品で
凶暴で口悪くて、ちょーっと
顔がいいってだけで他は最悪な
あいつを?」







顔がいいって言っちゃってるけどね。






「うん、好きで好きで仕方無い
んじゃない?」









「まぁ、最近有紗を見ると
なんか恥ずくてあんまり顔見ねぇ
よーにしてたし…」







「じゃ、見て。有紗ちゃんの顔。
ちゃんと見て話してね!!」





そう言って私は竜稀くんの
手を引き校舎に入る。




すると、向こうから有紗ちゃんが
歩いてきた。





「有紗ちゃん!」