その時の辛そうな… 久穏の表情を見ていたら 俺の頭の中に一人の 女の子の姿が浮かんだ。 「早く私のこと思い出して。」 その女の子はそう言って消えた。 「おーい。ふーうーがーくーん。」 俺の目の前で手を ブンブン降っている久穏。 「え?あぁ、わりぃ。 ボーっとしてた。」 「そうだよ?もー。 それでね私、男嫌いを直したいの!!」 久穏は今まで座っていたが 一人だけ立ちあがり 「男嫌いを直したい。」 と言い出した。