あれから2時間程たち、
今は11時過ぎ。
眠い。
今日からクラスの出し物が
メイド喫茶になったから
男子は暇だ。
でも、ホストクラブの時に
屋上でサボった事がバレて
俺と竜稀は
メイド喫茶の裏で飲み物を
作る仕事をしている。
糞忙しい!!
「うわっ……」
(ガシャーンッ!パリーンッ!)
竜稀が焦ってグラスを割った。
「竜稀。大丈夫か??」
そう言いながら俺の手は
飲み物を作ってる。
「お、おう…大丈……」
「ちょっと竜稀?大丈夫??
怪我してない??」
そう言って現れたのは有紗だった。
「え…?有紗…?」
竜稀は有紗のメイド姿を
今日初めて見たのか、
有紗を見た瞬間固まってる。
「なに、ぼーっとしてんの?
顔赤いけど風邪でも引いてるんじゃない?」
待て待て待て。
鈍感なのは有紗も?
どー見ても有紗のメイド姿見て
顔赤くしてボーっとしてんだろ?
こりゃ、俺たちが手を突っ込んで
やらないと竜稀が自分のきもちに
気付かない可能性もある。
有紗も自分の気持ちに気付いたは
いいけどそこまでな気もする。
どーするかな………