ギーー……ガシャン。







「よし!誰も居ねぇじゃん。
ラッキー!!」





「いや。誰も居ねぇだろ。普通。
誰か居るんだったら来ねぇわ。」







!!!






「有紗ちゃん有紗ちゃん!!
屋上に来たの竜稀くんと
風牙くんだよ。(小声)」






私はしゃがみ込んで
俯いてまだ色々と考えている
有紗ちゃんに喋りかけた。





「え。嘘だ。も、もー。
からかわないで!!」







「シィー!!本当だよ!(小声)」






有紗ちゃんは【竜稀くん】
って名前を聞くだけで
顔が真っ赤になってる。





「嘘だ嘘だ。ちょっと心音
バレないようにしてね?
今竜稀の顔見たらなんか
やばくなりそうだから。(小声)」






「了解しました!!(小声)」






それから私達は二人の会話を
盗み聞きする事になった。