なんか、最近風牙くん
甘いんだけど……
気のせいかな?
しかも、入学した時より
かっこよくなってない?
そして、私はそれから
ホスト風牙くんと
いっぱい話して
いっぱい笑って、
あっという間に私の時間は
過ぎてしまった……
私がちょうど教室を出る頃
有紗ちゃんも教室を出てきた。
「有紗ちゃーん。私も
ちょうど終わったよー。」
「ぁ…うん。私も終わったよー。」
と言った有紗ちゃんは
なんだか少し元気が無かった。
「どーしたの?有紗ちゃん。
また、竜稀君になんか言われた?」
有紗ちゃんは私の質問に
無言で首を振る。
しかも、有紗ちゃんにの目には
涙が溜まっている。
「ちょっととりあえず屋上行こう?」