それから、俺達は教室に
戻り、後1時間程で始まる
学園祭の準備を終えた。
「あー。疲れた。」
教室は見事にホストクラブに
なり、後は客の呼び寄せだけに
なった。
てか、皆気合い入ってんな。
まー、俺は気楽にやるか
昼から休みだし。
「風ー牙!ホストクラブ楽しみだな!
今日の朝みたいな女子の
大群は嫌だけどさ?」
「は?ムリムリ。
久隠以外の女子は
ほんとに無理。」
前よりはマシになったけど
極力女子とは話したくもない。
まー、こんなんじゃ
ダメなんだけどな………
すると、
「客の呼び込み行ってこい!」
担任の先生が言ったので
俺達は外に行った。
三月と久隠は今日は
午後からしか仕事がないから
ぶらぶら校内を見てくるらしい。
呼び込みとかめんどくさい。
皆は大声を出して
「1-3、ホストクラブ
是非来てください!!」
とか、言ってるけど、
俺は眠さとめんどくささで
ただただトボトボと
歩いているだけだった。