「居るよ…好きなやつ。」




「やっぱり…
今からみんなに
報告しなくちゃ。」



そう言って走り出した時、
俺は言った。




「でも、それは久穏じゃない……」





「え…嘘…じゃ、誰なの?」




「他の学校の人……」





「…そ…そうなんだ…
ありがとう!」




と言って女は走っていった…







今のは全部嘘。
久穏を守るための嘘。