そして俺は昼飯を買い終え
今、教室に居る。



教室にはちらほら人は居るが
久穏はまだ来てない。




あー久穏の居ねぇ
学校なんてつまんねぇよ。


その時、後ろから俺を呼ぶ
声が聞こえた…




「岸谷くんッッ…ちょっといいかな。」



「ん?あーうん。」



めんどくさい。
誰ですか?
何ですか?
何の用デスカ?




この女に言ってやりたい…



その女は人気のない所で
足を止めた。



「あの…私、ずっと風牙くんの
事見てました。好きです。
大好きです!付き合って下さい!」



…またか。


そして俺のお決まりのセリフ。


「ありがとう。
でも、ごめん!
俺、彼女とか興味ないんだ。」



そして、女は泣きながら去っていく。



入学してから今日まで何回も
このシチュエーションばっか。



「久穏さんなんでしょ?」



「え?」




喋った。

泣いてねぇ…

何なんだこいつ。