「風牙~!こっちこっち。」


「おーう。」



竜稀達はベンチに座って待っていた。


「悪いな。待たせて。」




「だいじょぶだいじょぶ。」


と言ったあとに竜稀が
俺の耳元で


「さっき抱き合ってただろ?
イチャイチャしやがって。
風牙くんのお、ま、せさん♪」


「!…う、うるせぇ。
てか、抱き合ってねぇし。」


あー。
なんか最近竜稀に
いじられんの多くなってねぇか?
ムカつく。


そんなことを考えていると
久穏が喋りだした。


「あ、あの~?」



「ん?心音ちゃん何?」



「あのね、今有紗ちゃんと話して
たんだけど久しぶりに4人で遊ばない?」



え?まじで?

「……」


俺はその発言が嬉しくて
なにも答えられなかった。


「い、嫌だったら別にいいんだけどね?
でも、久しぶりだから遊びたいなぁって
思って。

ダメ………かな?」



といいながら久穏は
首をかしげている。



「ぉ、おう!俺は良いけど
竜稀は?」



「かわい子ちゃんの頼みだったら
断れないだろ?
あ、かわい子ちゃんってのは
心音ちゃんの事だかんな?
勘違いすんじゃねぇぞ?有紗。」



ひどッッ。
地味に酷いな…こいつ。



…これは三月のやつ相当
へこんでんじゃ………!



や……やべぇよ。




三月の目が…目が鬼の様な
目つきに変わった……!



「あ、有紗ちゃん?落ち着いて。
あわわわッッ、ど、どーしよ!
風牙くん!!」



「ほっとけ。いつもの事だろ。」



その後、竜稀は「鬼」にどこかに
連れていかれ、ボコボコになって帰ってきた。