「あ?う……うるせぇ!
……てか、お前どこに居るんだよ!」
『照れんなって。俺?
上。上上!』
竜稀に言われた通り上を見てみる。
「………‼‼」
俺たちがいるショッピングセンター
は所々吹き抜けになっていて、
2階から1階が見える様になっている。
そこから竜稀が覗いてやがる!
……はぁ…。
嬉しそうに手を振りやがって!
ムカつく……‼
「あっ!有紗ちゃぁん!
どうして先に行っちゃうのぉ?」
と久穏が言った。
三月?居ねぇじゃん?
竜稀の周りを探してみる。
すると、いつもなら竜稀の
隣に躊躇なく居た三月が
竜稀から5.6m離れた隣に居た。
あ〜あいつ竜稀に惚れたんだったな。
そうとも知らず、竜稀は三月に
なんでそんなに離れてんだ?
と言った後に、もっとこっち来いよ。
と言った。
ふっ。
罪なやつ…。