風牙side□■□■□■□■□■□
ヴーヴーヴー…ヴーヴーヴー
と俺の携帯が鳴り出した。
電話だな。
チッ、誰だよこんな時に…
「はい。」
『あっ。風牙?
お前さぁ…歩くの早すぎ…
今、どこにいんだよぉ。』
着信を知らせる携帯の
画面には【犬】と
表示されていた…
皆さん、お分かりだろうか。
そう、俺にキャンキャンいつも
吠えてくるやつ。
奴の名前は創竜稀。
「うるせぇな。だから
お前となんか遊びたくなかったんだよ!
すぐに、迷子になって探し回って
1日が終わるんだよ!昔から。」
「ごめんってーそれより
今、幸せそうな顔して!
そんなに心音ちゃんと
会えて嬉しいのか?」