暑くて、苦しかった夏が
もうすぐ終わる。

夏休みもあと、1週間くらいで
終わってしまう。


新学期が始まったら
風牙君の側に居るって
決めたんだけど!
ちゃんと普通に出来るかなぁ…


………。


あぁー。


あっ!


有沙ちゃんなら
いいアドバイスくれそう!



私は早速有沙ちゃんに
電話をしてみる。


プルルルル…プルルルル


「もしもし?心音?」



「あっ!有沙ちゃん?
元気だった!?」




「心音?元気元気ー♪
それより、急にどうしたの?」



「あのね私、新学期から風牙くんの
隣で風牙くんを守りたい…。!」



「……。良かった!夏休み前の
心音は正直見てられないくらい
悩んで、苦しんでたから…。
心配してたんだよ…?」





有沙ちゃんは電話越しでも
分かるくらい息が詰まって
今にも、泣きそうな声だった。



こんなに心配して、私の気持ちを
一番分かってくれる。
こんな友達他に居ないよ。




「ありがとう。有沙ちゃん!」