玄関を開けた奴は



「よぉ〜…風牙…有紗…」

と今にも倒れそうな竜唏だった…



「っお前!!どうしたんだ?」



「竜唏どぉしたの?大丈夫?」



と俺と三月は同時に
声を上げた。



「ん〜…?熱出てきた〜。大丈夫な訳ねぇだろ〜…。ごほっごほっ!!!」



「あ゙?何…?熱?
バカだろ…お前…
どうせ竜唏の事だから
『夏休み〜っ』
とかいってパンツ一枚で
寝たんだろ〜…?」



「っ熱!?!?ヤバイじゃん…てか夏休み一日目に熱とか
不幸すぎ(笑)」



「風牙…なんでそれを
知ってる!?…見てたのか?変態!!!

有紗…しばくぞ!!!」



ちょっ…これは三月に
とってチャンスじゃね?

俺は帰るか…



さりげなくケータイを
見る振りをしてみる。



「あっ…竜唏…三月。
俺親父に呼ばれたから
帰るわ!!後よろしく…
三月。」



「っちょっと岸谷〜!?
なにいってんの〜?!」



「えっ??風牙?
なにいってんだよ。」



2人がおれを必死に
引き止めてはいるが


ここは帰るだろ!?
普通。



三月!!!頑張っ!!!
竜唏!!!気づいてやれ!!!



竜唏は相当な鈍感ヤロウ
だからな…