私に声をかけてきたのは
聖くんだった。
「心音。大丈夫!?
顔色悪いけど…」
「うん…ちょっと
体調悪くて…」
「そうなの!?大丈夫!?…
…じゃないか……
俺.送ってくよ。」
「でも…聖くん…授業は?」
「そんなのサボるに
決まってるよ。」
普通の女子だったら
そんなことを言ってくれる
聖くんにイチコロ
なんだろうな……
「ありがとう…聖くん」
「当たり前だよ。」
私はいつもこんなとき
風牙くんの事を
考えてしまう……
頭の中では…
私の事を好きで居てくれる
聖くんの気持ちに
答えようと思ってる…
でも…心の何処かで
昔私を好きで居てくれた
風牙くんの事を
思っていたりも…する…
頭ぐちゃぐちゃ…。
もう分かんないよ…