東條飛鳥16歳

私のお母さんは、毎日仕事で家に帰ってこないことが多い。
お父さんは私が1歳になった時に死んでしまった。

私の毎朝は、学校の準備をして幼なじみの達也を迎えに行くこと。

『どうして毎朝毎朝私が達也を起こしてあげなきゃいけないわけ!?』

一人で文句を言っていてもやっぱり迎えに行ってしまう。

『ピンポーン』

達也の家のインターホンを押すと、

『ガチャ!ごめんね飛鳥ちゃん今達也起こしてくるから!』

これもいつもと変わらない光景だ。
毎日毎日忙しい達也ママが達也を起こす。