いよいよ文化祭は明日。
最近、俺達はあの教室に行っていない。
文化祭の準備やら、ほたるのコレクション(コスプレ)を着せるための準備やらで。
今日こそ、今日こそほたるを文化祭一緒に回ろうって言うぞ、言うぞ!!!!
『ほたるー』
『なんだ、善哉??』
『文化祭、一緒に回ってやンヨ』
『本当か!?』
よし、イメトレ通りいけばいいだろう…
いいぞ〜
後は場所だなぁ。
「岩動サン、ちょっといい??」
俺がほたるの隣で考えていると、ほたるが隣のクラスのヤツに呼ばれた。
ほたるは断るワケでもなく、言われた通りソイツについていった。
俺は無償に気になって、後をこっそりツケてみた。
「あのサ…岩動サンって紅サンの彼女だって聞くんだけど、本当??」
まず、男が話をし始めた。
一体何を聞いてんだ、コイツは。
一体何を考えてんだ、ほたるは。
何も言わない。
「…明日、文化祭一緒に回らない??」
ほたるが言われたのに、俺の心臓が急に暴れ始めた。
お願いだ!!!
断ってくれ!!!
「ごめんな、私は先約が居て。」
そう、断った。
…センヤク??
何それ、薬の事??
煎薬の事だよねーそうだよねーてゆうかそうであって!!!!
男、相槌を打った後優しく微笑んでどこかに行った。