あれから一週間…。
学校が憂鬱なモノになってしまった。
その原因は、ほたる。
コスプレ(絶対女物)を着せて来やがる。
日本一不良校のアタマがこうじゃあ泣けてくるゼ…。
お袋が俺の背中を、優しく見守る。
毎日の事だから気にせずに玄関の扉を開いた。
すると。
数メートル前には、ほたるが立っていた。
「オッス☆」
朝からテンション高ぇな、オイ。
最早これも毎日の光景になりかけている。
どうやら山口から(拷問で)俺の住所を聞き出したらしく、毎日迎えに来やがる。
「おはよう。今日も早いのね、い…ほたるちゃん」
お袋が、ほたるにこう言うのもまた毎日の出来事になりかけている。
「はいッ!!オバさん、おはようございます」
ほたるは何故か知らないがお袋にはめっちゃ礼儀正しい。
それが、いい事なんだけれども。
俺の周りにはそんな事するヤツ居なかったから新鮮。
そして、普段フザけた態度をするほたるだから、これまた新鮮に感じた。