ゆっくりしていた。


 休日はとりわけいろいろ考えずに、寛ぐのが一番だ。


 そう思って、過ごしていた。


 午後九時半頃に玄関先で見送る。


「じゃあまたね」


「またな」


 そう言い交し合い、彼が夜道を歩き出した。


 明日からまた仕事だ。


 そう思うと、きつい。


 だけど、大丈夫だ。


 日々、業務をこなせばいいからである。


 淡々としてはいるのだけれど……。