楽しいバカンスも終わりである。


 二十六日の夜遅くか、日付が一つ変わって二十七日の深夜に日本へ戻れば、二十七日の朝には多少のジェットラグを堪えて、職場へ向かう。


 別に気にしてなかった。


 単にまた仕事が始まるわねと思い。


 雄哉とはまた、土日や休みの日だけ会う生活が続く。


 でも、それで十分だった。


 お互い十分満足できていたのだから……。


 それにあたしも日常では仕事に追われ、いい意味でのストレスがあったのだし……。


 新年度からもまた新たな仕事が控えている。


 あたしも思っていた。


 努めて平常心で行こうと。


 二十六日の午後十一時過ぎに日本へと帰り着き、その日は空港から彼を車に乗せ、送ってから自宅マンションへと戻った。