お互い食事に箸を付けながら、食べ続けた。


 ゆっくりし続ける。


 うららかな春の日に。


 眠気が差すこともたびたびだった。


 食後、コーヒーを淹れて飲みながら、またネットをしたり話をしたりしていると、夕方になる。


 昼間の残り物で夕食を済ませ、その後、性交した。


 雄哉と共にベッドの上で乱れた後、入浴する。


 そして風呂上りにアルコールフリーの缶ビールを一缶飲み、リラックスし続けた。


 夜になると、彼が、


「もうそろそろ帰らないとな」


 と言って、座っていた椅子から立ち上がり、バッグを持って歩き出す。


 あたしも追って、玄関へ歩いていく。