「まあ、そうね。……でも、あたし、あんまり気にしてないわよ。ただ、体調に変化があって。やっぱ疲れちゃってるのかな?」


「うん、そう思うよ。休日はなるだけ体休めてね」


「ええ」


 頷き、キッチンへ入っていって、コーヒーを一杯淹れる。


 アイスで二杯淹れ、片方のカップを彼に渡す。


「もうアイスでいいよな?」


「うん。春だからね。幾分陽気あるし」


「眠くならない?」


「多少はね。でも、気に掛けても仕方ないわよ。普段もコーヒーで騙し騙しやるしかないんだし」


「そう?」


「ええ。あたしもかなり飲んでるわ。三度の食事後と食間にね」


 つい言ってしまう。