お互い休みを取って行くのだ。


 納得し合っていることなのでいい。


 南国の常夏の島は、最高だと思える。


 ホテルに泊まり、海を見つめながら、寛ぐのだ。


 ずっと考えていた。


 そんな楽しい事を。


 その週の土曜、いつも通り、彼が部屋にやってきたのである。


「友里、一週間お疲れ様」


 雄哉がそう言い、室内へと入ってきた。


「雄哉もお仕事疲れたでしょう?」


「うん。でも、そうでもなかったな。今週は案外早く過ぎていったよ」


「そう?あたしもそうだったわ」


「お互い年齢行ってるからな。そう感じるんだろうね」