109
 日曜も丸一日、揃って寛いだ後、雄哉が帰っていった。


 彼を見送り、日曜の夜は早めに眠る。


 また月曜から通常通り仕事だからだ。


 確かに不安や葛藤などはある。


 人間だからだ。


 だけど、気にしていても仕方ない。


 誰でも取り越し苦労というものがある。


 どうやらあたしもそういったことに囚われているようだった。


 雄哉とはずっと愛の関係が続くのだけれど、あたしも余計なことに気を回していたのが本音である。


 ここ二年ぐらいずっと、何かむず痒いものを感じ取っていた。


 仕事中張り切ってはいたものの、何かしらあったのだ。


 心の中に。