コーヒーや食材などは日常において使い続けるものだから、安全なものを選んでいる。


 そんなことを感じながら、生活し続けていた。


 今月末の旅行のことは、もう念頭に置いている。


 別に引っ掛かることはない。


 コウルカジャネ島まで、わざわざ成田空港に行かなくとも、地元の空港から直行便が出ていた。


 ちゃんと調べていたのだ。


 ネットを使って。


 多分、旅費は交通費を合わせても、二十万円程度で済むだろう。


 贅沢でも何でもなかった。


 ささやかなことだ。


 そんなことを思いながら、また新しい一日を送る。


 雄哉が起き出し、