愛は尽きない。


 雄哉の二の腕に包まれて、ベッド上で愛し合った。 


 寛ぎながら、である。


 愛し合うことで、分かるものもあった。


 情愛とでも言うのか……?


 そういった感情がお互いに芽生えつつある。


 特別なことは何もせずにでも、だ。


 互いにそう思いながら、一夜を送る。


 日曜の朝もやや遅めに起き出し、眠っている彼をベッドに寝かせておいて、キッチンでコーヒーを淹れた。


 ずっと同じものを愛用している。


 確かにコーヒーなど飲めれば、どこの銘柄の物でもいい。


 だけど、あたしにもこだわりがあるのだった。