彼もインスタントコーヒーなら淹れるのに慣れているようだ。


 あたしもそういったことが分かっていた。


 食事が出来たので、テーブルに料理を盛った皿を並べる。


 二人で食事を取れる時間は楽しみだった。


 いつもは一人で食べているので、尚更そうだ。


 あたしも思っていた。


 雄哉が常日頃外食していて、いつも同じものばかり食べていることを。


 だから、お互い一緒に食事を取れるのは、貴重な時間だった。


 ずっとそう思っている。


 彼もお弁当や出前などじゃ、マンネリで飽きてしまっているだろう。


 揃って食事を取りながら、ゆっくりし続ける。


 土曜の夕方が過ぎていき、その夜混浴してから、ベッドの上で抱き合った。


 熱くなるのである。