あたしもそう思い、部屋を片付けていた。


 考えてみれば、出会ってから五年が経つ。


 変わらずに付き合い続けていた。


 あたしもずっと仕事をしていて、特に大きな変化はない。


 だけど、会社でも勤務時間中はいろいろ想う。


 雄哉の事を、だ。


 それと同時に、あたしも考えても仕方のないことを考えることがあった。


 例えば、将来の事などだ。


 確かに三十代女性であるあたしの生きている間は、地球があるだろう。


 仮に雄哉か、もしくは別の男性と結婚などをして子供が出来たとしたら、その子は地球上に住めなくなる。


 五十年後に地球があったとしても、百年後にあるという確証はないからだ。


 それが現実だった。