「ええ。……それがどうかしたの?」


「いえ。土日が一番いいんですよ。私もゆっくりしますし」


「まあ、平日無理し過ぎないようにね。お互い生身の体なんだから」


「ええ、そうですね。毎日きついですけど」


 玉木がそう言って、欠伸をかみ殺したような顔をする。


 春先で眠たいのだ。


 あたしも同様だった。


 最近、眠っても眠っても寝足りない。


 春眠暁と言うけれど、まさにその通りだった。


 コーヒーを飲み過ぎると胃腸に悪いので、気を付けている。


 いつも感じていた。


 いろいろあるのだけれど、考え過ぎても仕方ないと。


 もちろん、企画書を打つのが単純作業に近いとは言っても、やはり眠気は差した。