今日と明日はリラックスする日だ。


 お互い思っていた。


 心休まる休日を。


 確かにあたしも察する。


 彼が日々の仕事で疲れているのを。


 でも、気にし過ぎてもしょうがない。


 実際、お互い普段はずっと働き詰めで、疲労が重なっているのだし……。


 雄哉にコーヒーの入ったカップを差し出すと、


「ああ、ありがとう。……とにかく君も焦っちゃダメだよ。時間なんていくらでもあるんだから」


 と言ってきた。


「まあ、そうね。人生長いしね」


 あたしもそう言って頷く。