103
 日々が過ぎ去るのは早い。


 あっという間に時が過ぎるのを、具に感じ取っていた。


 社内でパソコンのキーを叩きながら、企画書を打ち続ける。


 水曜の昼、玉木が、


「主任、お疲れみたいですね」


 と言ってきたので、あたしも、


「ええ、疲れてるわ。ヘトヘトよ。それに気を抜けないし」


 と返す。


「我々も助けますから、何かあったらいつでも言ってください」


「うん、ありがとう。……あなたもちょっとやつれたわね」


「ええ。実際、私もきついんですよ。食事休憩以外ずっと仕事ですから」


「働き過ぎね。たまには体休めなさいよ」