と言った。


 雄哉が、


「君もいろいろ作るね。感心するよ」


 と言って、笑顔を見せる。


「時間あるわよね?ゆっくりしましょ」


「ああ。俺も普段は朝あまり食べないからな」


「やっぱそうなんだ?」


「うん。空腹って覚えないんだよね。朝は」


 彼がそう言ってコーヒーを一口啜り、食事に箸を付け始める。


 あまり食が進まないようだったけれど、雄哉は皿に載っていた食事を平らげ、


「ああ、美味かったよ。ご馳走様」


 と言って、リビングへ入っていった。


 コーヒーの入ったカップを持って、である。