雄哉が最初の一時間を見て、退屈し出したようだ。


 あたしも思っている。


 刑事モノだったけれど、幾分単調ねと。


 何とか二時間きっちり見終わり、キッチンへと入っていって、夕食用のお弁当を電子レンジで温める。


 彼は合間にずっとスマホを見ていた。


 食事をテーブルに運んでくるまで、ずっとだ。


 雄哉もネットしながら、若干退屈気味のようである。


 あたしも思っていた。


 きっと体の芯から、疲れてるだろうなと。


 春に羽を伸ばす意味でどこかに旅行するのもいい、と改めて感じていた。


 ずっと、である。


 空腹を覚えたので、一緒に食事を取った。