「いつもお疲れ様。休みの日ぐらい、気を抜いて。別にいろいろあっても、仕事が追いかけてくるわけじゃないし」


「そうだな。俺もそう思ってる。多少疲れてても、休めば済むことだしね」


 彼がそう言って、笑顔を見せる。


 あたしも気を抜いていた。


「食事買ってるから。お弁当だけど。お腹空いたら言って」


「ああ、済まないね。俺もずっと仕事してて、食事休憩ぐらいしか、休める時ないし」


「誰でもそうよ。あたしもそうなんだから」


 言った後、軽く息をつく。


 雄哉が、


「何かある?したいこと」


 と訊いてきたので、


「ちょうど昨夜録ってた二時間ドラマが一本あるから、見ない?」