同時に、休日ぐらいゆっくりさせてあげたいと思う。


 普段ずっときつい思いをしているのだから……。


「友里」


「何?」


「甘えてもいい?」


「ええ。ずっと仕事続きで参ってると思うから、ここに来た時ぐらい、ゆっくりしてね」


「ありがとう」


 雄哉がそう言って、ベッドに寝転がる。


 営業マンというのは、ここまできついのかと。


 クタクタになるまで働かされるのだろう。


 そう思っていた。


 だけど、互いに仕事には恵まれている。


 それは事実だった。