「食事ちゃんと取ってる?」


「うん。一応、最低限はね」


「不健康よ。ちゃんと食べないと」


「まあ、確かにな。俺もストレスで胃に物が入らない時があるし」


 本音が漏れ出る。


「食事取って、なるだけたくさん眠れば、体調回復するわよ」


「ああ。……でも、そうも行かないんだよな。何せ疲れてるし」


「家には寝に帰るだけ?」


「うん。普通にテレビ付けてても、ニュース見たら寝るし」


 雄哉も参っているようだった。


 どうも袋小路から抜け出せないらしい。


 分かる気がした。


 彼の苦悩が。