「そうよ。そう思わないと生きていけないわ。それは肯定的な意見だって、あたしも思うの」


「まあ、シャバだからね。何があってもおかしくないのが事実なんだし」


 雄哉も一言一言に力がある。


 あたしも思った。


 彼の力強さを。


 そして魂の奥にあるきらめきを。


 その日は一日一緒にいて、午後九時過ぎまで共に過ごした。


 雄哉の心の強さを感じながら、日曜の一日を送ったのである。


 別れ際に、


「また次の土日ね」


 と彼が言ったので、あたしも、


「ええ」