「済まないね」

 
 雄哉がそう言って、リビングの椅子に座った。


 キッチンに立ち、コーヒーを二人分淹れ、持ってくる。


「ああ、ありがとう」


 彼がカップに口を付けた。


 そして飲んだ後、いろいろと話をする。


 雄哉も一週間分溜め込んでいたようだ。


 話したいことを。


 お互い話し続けた。


 和やかに。